「僕とラグビーの距離」

 今回のリレーブログを担当します、2年生第三走者の髙森勇吾です。まずは前回担当者の紹介から。寳田佳貴は何事においてもセンスにあふれた人です。彼のランコース、スピードは部内でもトップクラスで、強烈なタックルは試合中チームを鼓舞してくれます。正直ちょっとうらやましい。また、彼はグラウンドの外においても抜群のセンスを発揮し、お笑いで日々二年生を引っ張ってくれています。噂によると、ギャンブルでもその才能を遺憾なく発揮しているようですが、ほどほどにしてほしいですね。せめて週1くらいにした方がいいと思うのですが、僕にはどうすることもできません。

 さて、このブログのタイトルは「僕とラグビーの距離」です。先輩方の中には、終始真面目な内容でバトンをつなぐ人や、完全にネタに走ったブログを書いている人もいました。そんなリレーブログのバトンをつなぐなあたって、何を書けばよいのかとても悩んだのですが、最終的には真面目なものにしようという結論に至りました。面白いものを書けという圧をかけてきた佳貴には申し訳ないですが、僕にお笑いはできないのでご了承ください。

 僕がラグビーに出会ったのは小学五年生の時です。当時中学生だった兄の影響でラグビーに興味を持つようになり、友達が通っていたラグビースクールに入れてもらいました。そこから中高大と流れで続けて今年で10年目になります。そんな、人生の半分をラグビーに触れて過ごしてきた僕にとって、ラグビーは自分の中の自信や劣等感、もしくはアイデンティティそのものを作り上げたものであり、人生の一部といっても過言ではありません。ですが、10年間ラグビーを続けてきた今、改めて自分がラグビーのことをどう思っているのかについて考え、あることに気が付きました。僕は、ラグビーのことがそこまで好きではないようです。もちろん、ラグビーに関わっている時間は嫌いじゃないしむしろ好きです。タックルに入る瞬間やパスがきれいに通った時などプレー中楽しいと思うこともあります。しかし、それに10年も使うほどだったのかと考えると何とも言えない気持ちになります。僕にとってラグビーは、多々ある好きな物の中の一つでしかなかったのです。本当に大切なのはラグビーを通じて得た「感情」、出会った人たちとの「絆」や「思い出」であり、何を通じてそれらを得るかは関係なかったのかもしれないとすら思います。一説によると人は痛みを感じた時、体内麻薬のようなものを分泌するそうです。もしかしたら僕のラグビーに対する好意は、快楽からくるものなのかもしれませんね。

 ラグビーに対してそんな感情を抱く僕ですが、結局ラグビーとの腐れ縁は切れないでしょう。高校生の時に寮で生活していたため、三年間苦楽を共にした同期たちのことは家族のように思っています。ですが、全員と気が合うわけではありませんでした。ラグビーがなかったらここまで仲良くなれなかっただろうと思う人もいます。ですが、会う機会が少なくなっても結局この絆は切れず、ずっと同期のみんなのことは大好きなままなのです。
僕とラグビーもそんな関係なのかもしれません。今後、僕とラグビーをつなぐものがなくなったとしても、ラグビーに対する思いはずっと残るのでしょう。これからも、程よい距離感でお付き合いできたらいいなと思っております。

 僕の話はこれで以上です。次は、愛嬌と頼もしさを併せ持つ2年生のお姉ちゃん的存在、笑顔が素敵なマネージャーの白石知香にバトンを渡します。男子にバトンを渡すと余計なことを書きそうなので頼れるマネさんにお願いしたいと思います。

2年 CTB 髙森勇吾