中村聖永からバトンを受け取りました、新四年の石田遼です。今年度は主務を務めます。聖永が書いてくれたように主務はなかなか忙しく、前任の先輩を改めて尊敬し直す毎日です。
まずは聖永の紹介をしましょう。彼は本当に魅力的な人物です。彼は考えることをやめない人で、大学二年から始めたラグビーについてもとても深い理解を持っていて、学年で話し合うときにいつも助かっています。日常生活での出来事についても(彼にはそんなつもりがないかもしれませんが)深く考えを巡らせているから雑談も面白いし、映画や漫画の感想も細部にまで考察されていて聞いているだけでこちらまで賢くなった気がします。どんなことにも考えを巡らすことを苦と思わない彼の性格が周りの人を惹きつけているのだと思います。そのくせして留年ギリギリまで落単して再履修に明け暮れたり、TOEICの勉強でわけのわからないヤマをはってみたりと、意外とポンコツなところもありそこもまた魅力的です。
さて、今回はそんな聖永が貸してくれた松本大洋の「ZERO」という漫画について書こうと思います。私は普段全く漫画を読まないのですが、ZEROは衝撃的でした。続きが気になってページをめくる手が止まらないという体験を漫画でするのは初めてで、貸してくれた聖永には本当に感謝です。
物語の主人公は、無敗のまま頂点に君臨するボクシングの絶対王者。彼は孤独と狂気を抱えながらリングに立ち続けます。後半、彼に匹敵する強さと狂気を持つライバルが現れ、文字通り命を削るようなタイトルマッチが繰り広げられます。圧巻なのは、その表現手法です。情景はすべて雄弁な「絵」で語られ、活字として現れるのは最低限の一人称のセリフのみ。この潔い棲み分けが、読者を登場人物の精神世界へダイレクトに没入させます。普段、客観的な描写が多い小説を好む私にとって、この「漫画でしか成し得ない表現」は非常に新鮮で、衝撃的でした。作画も素晴らしく、これは漫画でしか表現のできないものだと思わされました。
私はいま松本大洋の漫画にとても興味があります。次は「ピンポン」という作品を読んでみたいのですが、この作品の映画版が同期に酷評されていたので少々不安です。キャプテンの宗源は二度と見たくないとまで言っていました。自分の目で真相を確かめてみようと思います。
さて、次回のリレーブログは一年後輩の小谷野元希にお願いしたいと思います。彼は去年私を四国旅行に誘ってくれ、二人で香川に行ってきました。なぜかツーショットの写真が一枚もないのですがとても楽しかったです。自分では考えもしないところに誘ってくれ、完璧なプランを考えてくれるので感謝しています。
4年 WTB 石田遼

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